• 土曜日 , 16 12月 2017

阿片(アヘン)の原料、芥子(けし)は生薬としても使われる。

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阿片(アヘン)というと「危険」、「恐い」、「ドラッグ」などとあまり良いイメージがないのが一般的なのかもしれませんが、生薬として使われてる経緯もあります。阿片(アヘン)と言えば1840年~1842年まで続いた「アヘン戦争」が有名です。生薬、西洋薬共にその薬効は強烈な物があり現在でも正しい使用方法を選択すれば効果は抜群です。戦争にまで発展するようなパワーを持つ阿片(アヘン)について紹介します。

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芥子(けし)の概要

植物学的名称はラテン語でPapaver somniferum(パパーウェル・ソムニフェルム)という名前です。高さは1mほどに育ち、夏の初めに白色、紅色、紫色などの花を咲かせます。

「阿片」(アヘン)の原料として有名で主要成分であるモルヒネ(モルフィン)。モルヒネ(モルフィン)は麻酔薬としても利用され医学界に革命を起こしました。

モルヒネ(モルフィン)を加工し、作られるのが「ヘロイン」。麻薬として使用され薬物中毒で苦しむ人が後を断たないという負の一面もあります。

主要成分と薬効

主要な成分としては「モルフィン」、「コデイン」、「パパベリン」、「ノスカピン」があります。

モルフィンは強力な鎮痛作用。コデインとノスカピンは咳を鎮める作用。パパベリンは平滑筋を緩める作用があります。

阿片(アヘン)は英語では「Opiate(オピエート)」と言い、日本では阿片(アヘン)由来ではないもののそのような強力な鎮痛作用のことを「オピオイド」という言葉で指し示します

阿片(アヘン)やオピオイドは中枢神経系や消化器官壁の神経叢にある受容体にうまくはまり、強烈な鎮痛作用をもたらします。

このオピオイドの中にはβ-エンドルフィンというペプチド物質がありますが「脳内麻薬」、「脳内モルヒネ様物質」などと呼ばれ鍼灸の分野などでは痛みを緩解させるメカニズムの中で必ず出てくる有名な物質となっています。

意外に使われる芥子(けし)

ある意味劇薬的なイメージがある芥子(けし)ですが、通常の食品にもよく使用されます。

最も皆さんが目にしたことがある芥子(けし)は「あんぱん」ではないでしょうか?

あんぱんの上に乗っているゴマみたいなあれは紛れもなく芥子(けし)の一部で、「芥子(けし)の種子」を使っています。芥子(けし)なんて食べても大丈夫!?と思う人もいるかもしれませんが、食用で使われる芥子(けし)の種子はモルヒネを全く含まない成熟した種子です。

もうひとつ日本人にとって身近に利用されている芥子(けし)は「七味唐辛子(しちみとうがらし)」でしょう。

七味唐辛子(しちみとうがらし)の7つの原料は製法によって組み合わせは変わりますが、メインとして使われる唐辛子(とうがらし)、陳皮(ちんぴ)、山椒(さんしょう)などはどれも生薬として使われます。

このように阿片(アヘン)の原料としてのイメージが強い芥子(けし)ですが、一般的にも広く使われていますし人間の健康にも大きく貢献しています。

しかしその裏側では麻薬としての陰なる役割もあり、諸刃の剣として存在せざるを得ません。

たくさんの方が阿片(アヘン)、芥子(けし)の有意義な使い方を知り、より人のために使われることを願います。

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トップ・アイキャッチ画像引用元:PhotoAC sanamooさんより


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