• 月曜日 , 23 10月 2017

鍼灸師が漢方薬を扱えない理由

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みなさんこんにちは!東洋医学ワールドのKです。今回は鍼灸師が「漢方薬」の取り扱いができない理由について書きたいと思います。法律的な問題も多数あるので、現場で働いたことがある人にしかわからない事情もあると思いますが、同じ「東洋医学」、「伝統医学」のカテゴリーに分類されるのに「鍼灸」も「漢方薬」も一緒に扱うことができない。その背景には戦争で日本が敗戦したことによるアメリカの占領政策も含めた影響があることはご存知でしょうか?

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アメリカによる占領政策により一時的に閉ざされた「東洋医学」

日本は戦争に敗戦後、アメリカの占領政策によりあらゆる制限を受けてきました。

マッカーサー司令官は特攻隊や日本の文化などを見て、徹底的に日本の伝統を弾圧しようとしたのです。その占領政策の中に「東洋医学」の抹消という行為が行われました。鍼灸や漢方、伝統的な医療は淘汰されていきました。

「医療」と言えば西洋式の医療一辺倒ということで日本の医療は西洋医療のみにするという占領政策の洗脳が始まったのです。その後一部では東洋医学も認められますが、「医療」はドクター、医師の特権、「薬」の扱いも医師と薬剤師の特権となっていったのです。「鍼灸」は「医療」ではなく「医療類似行為」として何とか国家資格として業務を行えるようになったのは20数年前の話です。世界標準的に考えるとおかしな話です。

徹底的に分けられた資格による「業」の種類

国家資格や都道府県資格を取るとその資格の範囲内で「業」を行えます。「業」とは簡単に言うとその資格での治療や施術などに関してお金をもらえることです。国家資格、都道府県資格はそれぞれで「業」が行える範囲が決まっている関係で、鍼灸師は「鍼灸」しかできないし、薬剤師は「薬」しか取り扱うことが出来ないのです。「漢方薬」は東洋医学のスペシャリストであるにも関わらず鍼灸師は「業」として取り扱うことはできず、薬剤師の「業」の範囲となるのです。こういった理由から鍼灸師は漢方薬の取り扱いができないのです。国際標準から考えればおかしな話です。東洋医学のスペシャリストである鍼灸師が東洋医学の一部の療法を取り扱えないなんて窮屈です。

鍼灸師が漢方薬を取り扱うためには

それでも鍼灸師として、東洋医学を志す者として「漢方薬」を「業」として取り扱いたいという人はたくさんいるでしょう。その場合は私の考えられる範囲では二通りのパターンがあります。

  1. 薬剤師の資格を取る
  2. 登録販売者の資格を取る

この二つが現実的だと思います。しかし、今から薬剤師になろうとすれば1000万円以上のお金が必要なのと最短で6年もの歳月、はたまた国家試験をパスしなければならないです。出来ないことはないですが、私は年齢的なこともあり無理だと判断しました。

登録販売者の資格を取る方が出来ないことはないと思います。事実私は「登録販売者」の資格も「鍼灸師」の資格も取得しましましたからある程度勉強すれば誰でも可能だと思います。

登録販売者とは何か

まだ世間一般的には浸透していないかもしれませんので少し登録販売者の資格について書きます。登録販売者になると一般用医薬品(いわゆるOTC薬)の指定2類医薬品、第2類医薬品、第3類医薬品の範囲であればお店を開いて「業」を行うことが出来ます。資格取得には実務経験や都道府県資格のテストをパスしなければなりません。詳しくはこちらをご覧下さい。

しかし鍼灸との併用となると「業」が違うので同じ店舗で薬を売ることは出来ません。なので入り口を二つにして保健所に申請後、後ろから出入りできるようにする等の工夫が必要です。

以上が鍼灸師と漢方薬に関しての概要でした。困っている方の参考になればと思います。

関連記事:

漢方薬について 鍼灸とは

版権: / 123RF 写真素材


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